AMATA LIFE

人生をもっとAMATAに。

妥当な人間くん②

 

 

翌日、目が覚めるやいなや

メッセージが送られてきた。

 

 

「おはよう!11時に駅で待ち合わせよう!」

 

 

 

 

 

 

内心、パーティなんて行きたくなかった。

 

 

知らない場所、知らない人、知らない空気、、

その全てが、起き上がる気力を奪う。

 

 

 

 

10時前にようやく支度を終わらせ、

玄関の扉を開けた。

 

 

 

 

 

外は夏の始まりを告げるような気温だった。

春物の私服をきていると、ほんのり汗をかいてしまう。

 

 

 

 

待ち合わせの駅に到着。

少し早めに着いた。

 

 

 

 

到着すると、彼女はすでに改札の外で待っていた。

軽く挨拶し、あんま仲良くない人と喋るとき特有の天気の話から始める。

 

 

 

「それにしても、今日は何人くらい来るんですか?」

 

 

 

根本的な疑問を投げかけてみた。

パーティとしか聞かされてないこちらとしては、

そこはとても気になるポイントなのだ。

 

 

 

 

「うーん、あんまり分かんないんだよねぇ」

 

 

綺麗なネイルの塗られた人差し指を、

彼女は顎に当てて答えた。

 

 

 

 

会場は、彼女の親友の自宅らしい。

住宅街へと入っていくと、オシャレな建物が周りに見え始めた。

 

 

 

 

「ここだよ!」

 

 

 

着いた場所は、豪華なのかどうかよく分からんけど多分豪華、くらいのマンションだった。

 

 

 

 

オートロックを開け、階段を上がる。

 

玄関に着くと、大量の靴が並んでいた。

 

 

 

(めっちゃいるやん、、、)

 

 

 

 

 

部屋の中へと入ると、

沢山の人で賑わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(続く)