AMATA LIFE

人生をもっとAMATAに。

妥当な人間くん①

 

※この物語はフィクションかもしれないし、

フィクションじゃないかもしれません。

 

 

 

 

 

何の変哲もないある日、

僕はとあるSNSでひとりの女性と出会った。

 

 

 

彼女は僕よりも年上で、

看護師をしているらしい。

 

 

 

カフェで待ち合わせよう

ということになり、

 

 

 

内心ドキドキしながらも、待ち合わせの場所へと移動する。

 

 

 

待ち合わせの時間より早く着いた僕は、

スマホで音楽を聴きながら待っていた。

 

 

 

「ほんとに来るのか、、?」

 

 

その言葉が脳裏をよぎっていた。

 

なぜ自分と会おうとするのか、

その理由が全く思い浮かばなかったからだ。

 

 

 

スマホをいじっていると、

 

「もうすぐ着きます!」

 

とメッセージが送られてくる。

 

 

 

「いよいよか、、」

 

 

 

 

期待と不安が入り混じった汗が、

額から流れ落ちる。

 

 

 

周りをキョロキョロと見回すが、

それらしき人は一向に現れない。

 

 

 

手元のスマホに目を落とし、

やりとりしたメッセージを見返す。

 

 

そうしていたら、

 

「こんにちは!」

 

と、声をかけられた。

 

 

 

 

目の前に現れたのは、

20代後半の美人だった。

 

 

 

 

軽く会話を交わし、

飲み物を注文する。

 

 

 

 

テーブルに着くと、たわいもない世間話から始まった。

 

 

普通の会話。

しかし、どこかに

 

いわゆる、「意識高い系」のような、

 

 

そんな雰囲気を漂わせていた。

 

 

 

 

 

「やりたい事とか、ないの?」

 

 

やりたい事か、、それはいろいろあるだろうけど、

とくに思いつかなかったので、無いと答えた。

 

 

 

 

約1時間ほど、会話をして

 

 

「そろそろ出ますか、、?」

 

 

と時間を気にしながら、僕は帰りたい雰囲気を漂わせた。

 

 

 

 

 

すると、その美女が答えた。

 

 

「明日、いろんな人が来るパーティがあるんだけど、来ない?」

 

 

 

 

 

突然のパーティのお誘い。

 

 

断る理由もなかったので、行く約束をした。

 

 

 

 

「それじゃあ、また明日」

 

 

 

そう言って、駅まで送ってもらい、

僕たちは解散した。

 

 

 

パーティか、、まぁ、暇だし行ってみてもいいか、、、

 

それくらいの気持ちだった。

 

 

 

 

 

 

 

この時の僕は、何も知らなかったのだ。

 

 

 

(続く)